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GAME STAR 営業日誌 03.12月〜

2003.12.20(土)
師走である。
12月はな〜んか憂鬱でござる。
なにゆえであろう?
年末年始、みんながスキーに旅行にと遊びほうけているのに、
拙者は地を這う蛇のごとく、このちんけな店の中で、
体験版のゲームやりながら「ちんちん切ったぁ」などと
わけのわからぬことをほざいているジャリの相手をしていなければならぬ故か。
はたまた店の奥で、
「あかんがなあ、また赤字やがな。まっかっかや。
まっかっかっか、サルのケツや。わいはサルなんや。くそっ。おもしろないわ。
まっ黒けの犬や。尾も白ない。あれ、これあんまり面白ないな。
犬が西向きゃ尾は東。あほ。尻尾は下に垂れてるがな」
とほんとは名古屋弁で店の経営状態を嘆いている店長の泣き言を
ずっとずっとずっと聞いていなければならぬ故なのか。
はたはたまたまた、
ボーナスカット、給料カットで買いたいものも買えぬゆえなのか。
まったくこんな鳩の糞のようなボーナスで何を買えというのでござろう。
いやいや、泣き言はいうまい。がまんがまん。
と思ったら、先ほど店の中に小学生とおぼしき男の子どもと
母親の二人連れが入ってきて、
その子どもがこんなことを言っているのでござる。
「あ、ゲームだ。ああ、面白そう。でもうちは貧乏だからがまんしなきゃ。
ああ、買いたいけどがまんがまん。あっ、「桃太郎電鉄12」だ。
うわぁぁぁ、おもしろそう。でもがまんがまん。買いたいけどがまんがまん
あぁ、「ドンキーコンガ」もあるよお。がまんがまん。やりたいけどがまんがまん。
「ナルト」だぁぁぁ。買いたいよお。買いたいぃぃぃぃ。でもがまんがまん。
ぎゃぁぁ、「デュエルマスターズ 熱闘!バトルアリーナ」もある。
どうしよう。やりたいよお、やりたいよお。やりたぁぁぁぁい。
でも、やりたいけどがまんがまん。
うぉぉぉぉ、「パワフルプロ野球」だあ。
がまんがまん。でも買いたいよお。やりたいよぉぉぉぉぉぉぉ。
うわーん」
とついには泣き出して母親も店の中にいたたまれなくなったのか、
そそくさと二人して外へ出ていったのであった。
何しにきたのでござろう。よくわからぬ。
それにしても「欲しいよお」といって店の中で座り込む子どもはたびたび見かけるが、
「がまんがまん」を連発して泣き出す子どもは初めてでござる。
我慢強いというべきか、いわざるべきか迷うところでござるな。
と書いていて、突然はたと憂鬱の真なる理由に思い当たった。
あ、
あれだ。
あれゆえに拙者、12月に入ってから憂鬱であったのだ。
ああ。憂鬱じゃ。また大晦日が来るう。
懺悔の大晦日が来るのじゃあ。
やだよお、したくないよお。
うわーん。

2003.12.31(水)
ふっ。ついにこの日がやってきおったか。
まあいいわ。
拙者も男じゃ。
ここはいさぎよく腹をかっさばいて、
皆さまへの「忠心」をお見せしようではござらぬか。
ふふ、(と泰然自若として襟の合わせ目を開く)
まずは何から開陳いたそうか。
そうだ、このあいだ車に乗っているときに、
電柱に「内科・胃腸科 丼上医院」と書いてある看板が見えた。
はて、「どんぶりうえいいん」とは何のことかと思って目を凝らすと、
「井上」の「井」のちょうど真ん中に鳩の黒い糞がくっついていたのじゃ。
はは、それだけの話じゃ。
それでは拙者これにて失礼つかまつる。
(そそくさとおなかをしまって帰ろうとする)
は? ああ、そうかそうか。
今日は懺悔をするために出てきたのであった。
クリスマスが過ぎ、
店の中に平和が戻ってすっかり忘れておったわい。
それでは(と再び腰をおろし)、
最近、ゲーム買わずに遊びに来るだけの子どもが多いのだが、
きゃつらが遊びながら叫んでいることを聞くと、
これが時々訳のわからぬことを叫んでいるのでござる。
先日書いた「ちんちん切ったぁ」とかいうのも何のことかわからぬが、
このあいだは「アスカが援助交際してくるぅ」と叫んでいる子どもがいた。
まったく小学生の子どもが「援助交際してくるぅ」
などと叫ぶなど、世も末じゃのお。
(憂い顔。その後そろそろと立ち上がる)
は? ああ、そうかそうか。
懺悔ね。
懺悔かあ。
しかし、誰が大晦日に懺悔しなければならないなんて決めたの?
そんなことどの法律を読んでも書いてないでござる。
世の中には明らかにしないほうがいいこともいろいろあることでもあり、
だから、ま、ここは、ひとつ穏便に取り計らっていただいて、
この件はなしということで手を打ちませぬか。
だめ?
これだけ頼んでも?
そうか。
拙者も武士の端くれ。
来年のNHK大河ドラマは新選組でもあるし(意味不明)
ここはひとついさぎよく、
ささっと懺悔を終えてしまおう。
まず第一弾。
確か今年の春にこのようなことがござったな。
お客様がお買い求めになられたのはDCの「サクラ大戦3」。
中古でござった。
ご注文が入る。
それっ、と発送いたした。
うまい・速い・安い、ゲームスター。
さて次の日、
このようなメールをいただいた。
「DC「サクラ大戦3」、確かに拝受いたしました。
さて、このゲームがディスク3枚組だということは
すでにご存知のことでありましょう。
両手でケースを持ち、右手にて蓋を開けました。
ディスク2とディクス3が入っておりました。
ディスクの表には「サクラ大戦3」と書いてあります。
ま、当然でありましょうか。
次に左手にて蓋を開けました。
ディスク1が入っております。
確かにディスクは入っておりました。
ところがこのディスクの面には「ゴジラ・ジェネレーションズ」と書いてあります。
はてさて、このディスクを最初にDCに入れて、
ゴジラで街を壊しまくったあと、
ちゃんとサクラ大戦のドラマに続いていきますでしょうか」
ひゃあ、なんたることじゃあ。
中古ソフトを買取りしてディスククリーニングしたあと、
「ゴジラ」と「サクラ」を入れまちがえてしまったのじゃあ。
慌てて「ゴジラ・ジェネレーションズ」を探したが見当たらぬ。
平謝りしたあと、返金いたした。
ああ、まことに申し訳ないことをいたしました。
ひらに、ひらに、ご容赦を〜。
しかし「ゴジラ」と「サクラ」ってなんとなく似てますよねえ(似てねえよ)。
はあはあ、やっとひとつ終わった。
終わったはよいが、
あの時見つからなかった「ゴジラ・ジェネレーションズ」は
どこに行ったのであろう。
もし売れていたとしたら、
どうして誰も何も言ってこぬのであろう。
もしかして買って行かれたお客様はゲーム初心者で、
「ゴジラ・ジェネレーションズ」と書かれたケースの中身が
「サクラ大戦」であることに気づかず、
「サクラ」をやりながら
それがてっきり「ゴジラ」だと思い込んでいるとか(なわけね〜よ)。
世の中にはそんな天使のようなお客様も
いらっしゃるのでござる(キラキラ←目光る)。
さて次なる懺悔は単なるメールのミスじゃ。
PS2の「三国志戦記2」をご注文いただいた。
それっ、と発送、うまい・速い・安い、ゲームスター(しつこい)。
そのあとメールのお問い合わせで、
商品到着はいつごろになりますかというお尋ね。
それに対してこんな返事を出してしまった。
「「PS2街道バトル」はご注文後すぐに発送しましたので、
明日にはお届けできる予定です。」
よくある質問用に雛形が作ってあって、
前回返信したものを商品名が入ったままコピペしてしまったわけじゃ。
お客様から折り返しメールが届いた。
「「三国志戦記2」を注文したのですが、「街道バトル」って何のことでしょうか。
「三国志戦記2」の副題でしょうか。
「三国志戦記2〜街道バトル〜」とか。
今回は劉備と曹操が街道でバトルを繰り広げたりするのでしょうか。
うわっ、おもしろそう。
ソフトが届くのを楽しみに待ってます。」
またまたお詫びのメールじゃあ。
劉備と曹操は街道でバトルなどいたしませぬ、
メールをコピペしてしまったがゆえに起きた間違いでござるうぅ。
と平謝り。
まったく、お客様のメールにコピペするなど
怠慢以外の何ものでもない。
かようなこと、今後は断じて致さぬ所存である。
ん〜。ほんとに断じて致さぬであろうか。
やっぱりここは、
「あまり致さぬ所存である」としておこう。
いや、「原則致さぬ」かな。
それとも、「なるべく致さぬ」かも。
さて、次なる懺悔は直接拙者に罪はござらぬ。
懺悔すべきはパソコンじゃ。
サーバー側のパソコンがとんでもない計算をしたのじゃ。
ご注文いただいたのは中古の「バーチャファイター3td」であった。
このソフトのお値段は780円。
中古の「ファイティングバイパーズ2」もいっしょにご注文いただいた。
こちらのお値段は1780円であった。
まあ、いつもの注文でござる。
ところが届いた注文書の金額を見て驚き入った。
その金額はぬわんと、
「\9,043,558,398,924」
この金額を見てぱっと読める方はおられるであろうか。
拙者、恥ずかしながらこの数字を読むのに5分ほどを要した。
そして、「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、・・・ちょ、ちょ、ちょうだ」
と腰を抜かしそうにして言ったら
うしろに立っていた店長が
「いい歳をして幼児言葉を使うでない。『そうだ」と言え、『そうだ』と」
というので、拙者は、
「そうじゃなくてちょうです」と答えた。
「お前いったいいくつになったんだ。もうすぐ三十だろう」
「ちょ、ちょうです」
「あほか」
「ちょうなんです」
「自分で認めるのか」
「ちょう」
「ならもう何も言わん。しかしその幼児言葉だけはやめてくれ」
「きゅうちょうなんですよ」
「級長? お前がか。バカ言え。落ちこぼれのくせに」
「きゅうちょう、えーとゼロがあるから、よんひゃくさんじゅうごおく・・」
と拙者が注文書の数字を読んでいると、
ようやく店長も拙者のいっていることの意味に気づいて
パソコンの画面を覗き込み、
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょうだ」
と言ったのでござる。
店長は「きゅうちょう、えーとゼロがあるから、よんひゃくさんじゅうごおく・・」
と金額を読んで、
これでもう流行らぬゲーム屋など辞めて、
ヨーロッパにでも行って海辺でワインを飲みながら
毎日日光浴ができると喜んでいるのでござる。
そして拙者の方はといえば
この際だから退職金は10億くらいはもらえるであろうと考えていたのでござる。
ところがすぐにこの注文をされたお客様からメールが届いた。
「先ほどバーチャファイター3tdを1本だけ注文したものですが、
注文本数が途方もない数字になっており困っています。
1本に訂正できますでしょうか。」
なるほど、ご注文本数は「11042195845本」になっている。
当店にある在庫はせいぜい5本、
とてもこれだけの本数は集められぬと、
店長はヨーロッパとワインと日光浴をあきらめ、
拙者は10億円の退職金をあきらめたのであった。
そうしてまたお詫びのメール、
パソコンがとんだ計算をして申し訳ありません。
普通はこのようなことは考えられないのですが、
前代未聞のことでありまして・・・云々。
数字を見ると信じがたいが、
実際にあったことなので注文書の一部をここに載せておくでござる。

カテゴリ:ドリームキャスト
商品名:「中古」バーチャファイター3td
定価:\5,800
売価:\780
注文数:11042195845
小計:\8,612,912,759,100

カテゴリ:ドリームキャスト
商品名:「中古」ファイティングバイパーズ2(01/1/18)
定価:\5,800
売価:\1,780
注文数:1
小計:\1,780

小計:\8,612,912,760,880
送料:\0
手数料:\0
合計:\8,612,912,760,880
消費税:\430,645,638,044
合計金額:\9,043,558,398,924

ああ、しかし、ものすごぉぉぉぉく「バーチャファイター3td」が好きで、
ものすごぉぉぉぉいお金持ちが、
11042195845本の「バーチャファイター3td」を注文してくれたらなあ。
全国走り回ってソフト買い集めて、
それで店長はヨーロッパでワインと日光浴、
拙者は10億の退職金で牛丼食べまくるのに。
えっ? 「バーチャファイター3td」の生産本数を越えてるって?
なあに、それなら「ゴジラ・ジェネレーションズ」とか
「サクラ大戦」とかのディスクを入れておけば・・・。
店長「(鉄拳)ぼこっ」
拙者「あたたた。すみませぬぅ」
ら、来年こそは10万件の注文にも1件の間違いもなく・・・・・
あ、またまた去年と同じこといっているでござる。
かたじけない。

2004.1.31(金)
あけましておめでとうございまする。
え? もう31日ですか。
あれほんと。
なんと時の過ぎ行くのが速いこと。
このあいだ懺悔したからあと12ヶ月はしなくていいと思ってほっとしていたのに、
あと11ヶ月したらまた懺悔しなければならなくってしまったではござらぬか。
ユーウツじゃ。
2月が終わったらあと10ヶ月で懺悔じゃ。
3月が終わったらあと9ヶ月しかない。
ああ、ますますユーウツになってきたでござる。
何とか今年こそは懺悔をしなくてもいいよう・・・・、
年末までにはよい職を見つけなければ。
ぼこっ。
あたたたた。
いや、今年こそは懺悔をしなくてもいいよう
仕事に細心の注意を払いまする。
はあ(店長去る)。
しかし暇でござりまする。
「ポケットモンスター」は「ファイアレッド」も「リーフグリーン」も
売切れてしまったし。
「風雲新撰組」もまたまた売り切れ。
で、たいてい売り切れた商品の問い合わせばかりがあるのでござる。
ゲーム屋もお寿司屋みたいに「おまかせ」があればなあ。
「兄ちゃん、ゲームくれ」
「へい! 何にいたしやしょう」
「そうだな、活きのいいところ5、6本見繕ってくれ」
「承知! へい、おまちどお。
ファミコンの『ディスクシステム』に『ファミリーベーシック』
今はやりの高橋名人も真っ青な24連射の『ホリコマンダー』に
ハイテク技術を駆使して作られた任天堂の『ロボット』、
これに『ファミリートレーナー』のソフトセットも付けましたんで、
うちへ帰ったら即、遊べますぜ。
あ、そだ。ついでにこの『飛び出せ大作戦』と
『飛び出せめがね』もおまけしちゃいやしょう」
何も知らぬ客は面白そうなものがいっぱい出てきたので大喜び。
しかしはたと金額のことが頭をよぎる。
「で、兄ちゃん、これでいくらになるんでえ」
「お客さん、江戸っ子だってねえ」
「あたぼうよ」
(ふ、古い。このやりとり、わかる人いるのか)
「当店が定価で売るなんて考えてもらっちゃあ困りますぜ。
定価で売ればん十万、
けどこちとらも江戸っ子でい(ほんとは名古屋でござる)。
5万でけっこうでぃ。ええい、持ってけ泥棒」
客、大喜びで財布から5万円をつかみ出す。
「消費税は?」
「消費税? お客さん、あっしを見損なっちゃいけねえぜ
そんなちんけなものがいるかい」
ぽーんと言い放って5万円を受け取る。
客はしきりに頭を下げながら店を出て行く。
次にまた新たな客が。
「らっしぇい!」
「兄ちゃん、面白そうなとこ5、6本見繕ってくれねえか」
「へい、承知」
さっと客の前に『PCエンジン』と『ロムロム』を出して・・・。

馬鹿なこと書いているうちにまた一日が終わったでござる。


<お詫び>
この日誌の担当者が他の部署の応援に出ていてしばらく日誌を書くことができません。
こんな馬鹿な日誌を代わりに書けるものがいないため、
しばらく休筆となりますが、半年ほどしたらあの男もまた帰ってくるようです。
それまでしばらくお待ちください。
もちろん、誰も待ってなどいないとは思いますが念のため、お断りします。


98/8月9月10月11月12月99/1月4月7月10月、00/1月4月
01/1月2月3月4月5月8月11月、02/1月9月.03/1月5月



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